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執筆者の写真ハピなび編集部

「子どもの習い事」インタビュー-4-

こどもNPO・根岸さん、河村さんに、まだまだお話を聞きました!


どうする? 小中学生の塾・習い事

こどもNPO根岸さんの画像。
親御さんの時代と社会が変わってきているからこそ、生きる力をつけたいですね(根岸さん)

Q.塾は行った方が安心?

根岸さん 塾や習い事は、その子にどういう力をつけさせたいかという親御さんの気持ちが大きいかなと思います。


 塾での勉強は、受験に勝っていい学校に入り、いい会社や職業に就いて幸せに…という考えが少なからずありますが、現在は昔と社会状況が変わり、幸せは人それぞれ、その人の心が決めるものだと皆さん感じていらっしゃると思います。親心から必要なスキルだと子どもに勉強を押し付けても、本人がそれをやりたくない場合には、余計に勉強から遠ざかったり、本能的に学習意欲を削いでしまいかねません。


 周りの大人が塾をすすめる時は、学びは人生を豊かにするものだということを子どもと話し合って、勉強を社会の仕組みを乗りこなすための手法ではなく、自分で自分の人生を決めていく視点で使えるといいですね。


Q.習い事の教室はどう選ぶ?

河村さん ピアノや水泳など、習い事は技術の習得に注目しがちですが、子どもに関わってくれる人を増やすという視点でとらえてもいいと思います。


 不登校などの壁にぶつかった時、親子の対話が難しくなって、家庭だけで解決できなくなることがあります。そんな時に習い事の先生、ママ友や先輩と子どもが話せたり、居場所になったりとお互いに助けられることがあります。子どもが多くの人とつながって多様な価値観にふれ、正解は一つじゃないと知ることは大事。習い事の教室選びでは先生の人柄を見たり、子どもを連れて行って選ばせるといいですね。

こどもNPO河村さんの画像。
家のルールや価値観だけが正解じゃないと知るのは大事です(河村さん)

Q.「親子の対話」ってなんだか難しそう。親側はどうすれば?

根岸さん 「対話」はお互いに相手を一人の人として尊重して意見を伝え、話し合うことです。子どもの考えを感じることは大切ですが、子どもの要望を全て叶えるのとは違います。対話は親も尊重されるので、できないことは丁寧に理由を説明したり、間違えたら「ごめん」でいいんです。あの時はこう思ってしたけれど違ったね、それならどうしようかと話し合えばいい。


 親が子どもに最善のものを与えなくては、一度決めたら貫かなくてはと、プレッシャーを感じる必要はないんです。その時々で向き合って、子も親も変わっていけばいい。習い事もそんなに気負わなくて大丈夫。親子がもっと気軽に対話できるようになるといいですね。


◇特定非営利活動法人 こどもNPO


名古屋市で児童館や子育て応援拠点、校内居場所カフェ、学習支援事業などを展開。子どもの居場所づくりや権利擁護、社会参画など幅広く活動中。

名古屋市緑区乗鞍2-1717

TEL052-848-7390

▼こどもNPOホームページ

◇ ハピなびなごや / ハピなび津島 / ハピなび一宮・稲沢2024年3月8日号「身近な困り事特集」 掲載情報


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