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天然繊維“獣毛”に注目 -2-

教えて!

ウールとの上手な付き合い方


ウールは肌に直接ふれるアイテムの方が素材の良さを実感しやすいとは驚きましたね。知っている人には知られているようですが、多くの方には少し抵抗があるかもしれません。


その理由でもありそうなのが「ウールでチクチクした」「洗濯して縮んでしまった」などの経験かも。ウールをうまく取り入れて快適に過ごすために、“ウールとの上手な付き合い方”について柴田さんに聞きました。

 

01

素肌にウールなんて、チクチクするんじゃない?


ウールセーターの首元や袖口が肌に当たってチクチク…。誰でも経験ありますよね? どうしてチクチクするんでしょうか?


A.

ウールの「繊度(せんど)」が太いほど肌に当たり、チクチクします。繊度とは、繊維や糸の太さのこと。単位はμ(マイクロメートル)で、獣毛はその平均値を表示します。値が小さく、繊維が細いほど上質です。


最近はウールやカシミヤの衣類などで繊度を表示する商品も増えてきています。スーツでは上質さの目安として、ネット通販では素材感を伝える目的でも表示しているようです。


チクチクしないアイテムを選ぶには?


(1)繊度が表示されている場合は数値を確認する。


◆チクチクしないウール繊度の目安

18.5~20.5μ


特になめらかで、まずチクチクしません!


(2)とにかく、売り場でよくさわって確かめる!(笑)


ウールは着用時、体温や汗などの熱が伝わることで繊維が縮れ、チクチクすることがあります。感覚には個人差があるので、可能な範囲で生地にふれて確かめましょう。

ウール製品は売り場でよくさわってチクチクしないかを確かめる画像。
 

◆東和毛織さんのウール糸を使ったアイテム


◎ひつじのくつした

使用糸:エアリースパン

繊度20.5μ


空気のように軽く、暖かいウール糸で仕立てた、ぜいたくな靴下。



◎ひつじのネックウォーマー

使用糸:フロート

繊度17.5μ


東和毛織オリジナルのウール17.5μ原料を使用しているため、一般的な同原料よりもソフトで滑らかな風合いが特徴です。


各アイテムの詳細はこちら!

 

02

ウールのお手入れって難しい。縮まない洗濯のコツは?


素肌に着るなら洗濯の回数を増やしたくなります。縮まない洗濯方法は?


A.

ウールは汚れにくいのも特長なので、頻繁に洗濯する必要はありませんが、汚れが気になる時には洗いたいですね。その際は必ず洗濯表示を確認。家庭で洗える場合、一番リスクが少ないのは手洗いによるお洗濯です。


ウールの洗濯方法は、尾州の工場で生地や服を作り、直接販売している洋服店「新見本工場」の皆さんがウェブサイトで紹介しています。詳しくはこちらをご覧いただければ。


<ウールの洗濯三箇条>


1.たっぷりの水で洗う

2.濡れた状態でゴシゴシしない

3.干す前に生地を伸ばす


出典:新見本工場通信第12号

ウールを手洗いするイメージ画像。

◆意外と洗濯機で洗えるものも!


多くのウールアイテムは洗濯などがしやすいように「防縮加工」が施されています。だから、ウールの靴下などは普通に洗濯機で洗っても意外と縮まないものも多いです。


防縮加工は繊維のうろこを除いて樹脂コーティングするため、ウール原毛と比べると機能は損なわれますが、それでも抜群の保温性・吸湿性を保持します。

 

03

毛玉ができやすく、気になります…


セーターの袖や腰回りにできやすい毛玉。できにくくする方法はありますか?


A.

毛玉は摩擦によってできるもので、天然繊維の獣毛でも化学繊維でも毛玉はできます。


実は同じ毛玉でも、ウールは繊維が短いので毛玉が落ちやすいんです。一方、化学繊維は繊維が長いので、毛玉が絡んで抜けません。


毛玉を見つけると気になりますが、指で引っ張って取ると生地表面が毛羽立ち、毛玉ができやすい状態になってしまいます。獣毛でも化繊でも、毛玉はハサミでカットすることをおすすめします。

ひつじのくつしたの毛玉をハサミでカットする画像。

◇ ハピなびなごや / ハピなび津島 2024年11月8日号掲載情報

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