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執筆者の写真ハピなび編集部

身近な困り事特集~「墓じまい」~

読者の「?」取材しました!


 昨夏、読者の皆さんに募った「困り事」で多かったのが「墓じまい・仏壇じまい、どうしようか困ってる!」の声。

 

・遠方にある実家のお墓、今は老親が管理しているけど…

・跡を継ぐ人がいない

・将来、子どもに負担をかけたくない etc.


 そこで、墓じまい・仏壇じまいについてプロに聞きました。流れとポイントを知って、まずは第一歩としましょう。

墓じまいを検討しながら墓参りをする人のイメージイラスト。
先祖代々のお墓、きちんとしまいたい…
 

■教えてくれたのは…

永田や佛壇店 取締役営業部長

永田祥之さん


仏壇・仏具、墓石の販売やメンテナンスを行う専門店で、ご遺族の思いに寄り添った供養の形を提案。墓じまい・仏壇じまいの相談にも親身に対応し、信頼が寄せられています。

永田や佛壇店の取締役営業部長・永田祥之さんの画像。
 

①墓じまいって、どんなもの?


墓じまいは、遺骨を別の場所へ移し、墓を撤去して使用権を墓地の管理者に返すことを言います。


◇ 墓じまいの流れ ◇

※【A~E】のポイントは下記をチェック!


●家族・親族に墓じまいを相談し、決める―【A】

●檀家の場合は菩提寺の住職に相談する―【A】

●改葬先を決める―【B】

↓↓↓


●墓地の管理者(寺、市、町等)に連絡する

●自治体に改葬許可証を申請する―【C】

●お寺に性抜き(閉眼供養)を依頼する―【D】

●墓の解体・撤去業者を決め、依頼する(墓地指定の石材店、仏壇・仏具店等)―【E】

↓↓↓


●性抜き(閉眼供養)をする

↓↓↓


●墓を解体・撤去する

↓↓↓


●更地にし、管理者に連絡する

 

【Check A】

先祖代々のお墓に対する思いはさまざまです。身内で話し合って了承を得る、檀家なら住職へ事前に相談するなど、後々トラブルにならないように進めます。


【Check B】

改葬先選びのポイント


●墓じまいの理由が「距離」なら「近さ、行きやすさ」、「継承者不在」なら「永代供養」がポイント。


●「合祀」は他の人の遺骨とまとめて埋葬され、遺骨を後から取り出せない点を理解して決めることが大切。


●一般墓以外は墓石が不要のため、費用が抑えられる傾向に。


<改葬先の例>

近くの一般墓/合祀墓/納骨堂/樹木葬/本山納骨


◎合祀墓

複数の遺骨をまとめて埋葬するお墓。永代供養墓。


◎納骨堂

建物内の専用スペースに遺骨を安置。ロッカー型、ICカードにより自動でお墓が出てくるマンション型などがある。一定期間後は合祀され、永代供養できる。

納骨堂のイメージイラスト。

◎樹木葬

樹木の下に埋葬し、自然に還す供養方法。合祀型のほか、家族型や個人型でも一定期間後に合祀され、永代供養できる。


◎本山納骨

宗派の本山寺院に納骨し、合祀により永代供養できる。寺院よって条件はさまざまなので事前に確認を。


【Check C】

遺骨を別の場所へ移すには、自治体の許可が必要です


改葬許可証は墓の解体・撤去作業までには必ず用意。発行に10日間ほどかかる場合もあるので、日程に余裕をもって進めましょう。必要な手続きは墓地の管理者やお寺に聞くと教えてくれます。

申請書をホームページからダウンロードできる自治体もあります。


【Check D】

性抜き(閉眼供養)※読みは「しょうぬき」


お墓には魂が宿ると考えられ、墓を撤去する前に僧侶による最後の法要を行い、石材に戻します。詳細は宗派や地域により異なります。

性抜きをするお坊さんのイメージイラスト。

【Check E】

墓の解体・撤去業者選びのポイント


墓地指定の石材店、仏壇・仏具店等に依頼します。見積もりをとり、最終的な石の処分方法まで確認すると安心です。


<いくらかかる?!>

費用は一般的に墓石の体積で決まります。小ぶりの墓石で10万円程度、台が高い、大きい等の場合は20万円~。

墓石のイメージイラスト。

◇ハピなびなごや/ ハピなび津島 / ハピなび一宮・稲沢 2024年1月12日号 掲載情報



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